
キャリアインタビュー「この人に聞きたい」:ウォルト・ディズニー・ジャパン 落合亨氏
「この人に聞きたい」シリーズの2回目は、まさしく「人事のプロフェッショナル」ここにありという、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 人事・総務担当 バイス プレジデント 落合 亨さんです。
第2回 この人に聞きたい:ウォルト・ディズニー・ジャパン人事・総務担当バイスプレジデント落合亨氏(4)
落合さんは大学卒業後、大手国内消費財メーカーに入社。外資系飲料メーカーを経て、現職に。現在はさまざまな勉強会にも講師として出席され、多方面でご活躍をされております。
落合さんが国内企業から外資系企業の双方を経験されてお感じになったこと、また御自身の現在までのキャリアをふり返って頂きながら示唆に富むアドバイスをいただきました。
30代で経験しておくべきことがあれば教えてください
ウォルト・ディズニー・ジャパン
人事・総務担当 バイスプレジデント
落合亨氏
やっぱり修羅場の経験でしょうか。修羅場を何回越えてきたか、40歳くらいまで失敗なくやってきた人というのは、厳しいと思います。修羅場を経験すると、それが自信になるし、根性もつきますし。私自身も背筋が寒くなるような思いを何度もしましたから。
今、振り返るとそれが胆力になったと思います。頭っていうのは、本を読んだりセミナーに出たりでなんとか知識を得ることはできますが、やはり血となり肉となるには経験が必要ですから。
今は外部環境的には厳しい状況にありますが、逆にビジネスチャンスだと思いますよ。ちょっと頑張れば抜き出ることができますから。
格差社会とか下流や上流を考えたときに、その違いは何かというのをよく考えるんですよ。そして私なりに出した答えが、仮説形成能力が一番大切だということです。10年先を予見して3年後を見据えるのがギリギリだと思うんですね。ただ「ビッグになりたい」ではなくて、リアリスティックな方向性を描けるかどうかだと思います。それさえできていれば、失敗している人って少ないです。
それすら考えられなくて、「良い給料だ」とか「自分のできる仕事だ」と言ってポンポン転職している人はやっぱり失敗してる人が多いですよね。10年スパンでキャリアプランを考えられているか、企業経営と同じですよ。セルフマネジメント、セルフマーケティングです。そうやってプランニングしていれば、舵切りの選択ができるじゃないですか。
危機対応能力というものかもしれませんが、こういう厳しい状況に「大変だ」、「なんとかなる」、「なんとかしよう」という心掛けの違いでビジネスマンのスケールが分かります。当社の社長ともよく話しているのですが「今は“Under Siege”風向きを見て、首を出したり引っ込めたりする」みたいな感じではないでしょうか。
聞き手:糸川 俊
落合さんとお話をするといつも教えられ、且つ元気が出ます。今回はディズニー社には「細かいマニュアルが無い」ということでした。世界のエクセレントカンパニーは、合理的且つ科学的に企業活動がマニアライズされているというのが定説になっていますが『マニアライズよりも「クリエイティビティ」がディズニー社のエクセレントたる所以です』には、さすがにディズニーと感心させられました。
そして、どんな不況になっても社会に支持される企業は存続するということを実感しました。この大不況をディズニー・ジャパン社がどう乗り切るか本当に楽しみであります。


