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キャリアインタビュー「この人に聞きたい」:本田技研工業株式会社 篠原道雄氏

ミドル・マネジメントサーチ人材紹介会社A・ヒューマン代表取締役社長 糸川俊がインタビュアーとして様々なキャリアの方々にインタビューするキャリアインタビュー「この人に聞きたい」シリーズ。第1回目にふさわしい人にインタビューすることが出来ました。
まさしく「ホンダイズム」ホンダマンここにありという、本田技研工業株式会社 環境安全企画室 室長 篠原道雄さんです。

本田技研工業株式会社 篠原道雄氏プロフィール

篠原さんは大学の機械工学科を卒業後、新卒で輸入商社に入社。自動車用品の営業をされていました。
その後、「モノづくりがしたい」という一念から本田技術研究所に入社。
初代ステップワゴン用 4連スリーブブロックエンジンの基礎研究のプロジェクトリーダーを経て、クリーンディーゼルエンジンの基礎研究・直噴ガソリンエンジンの基礎研究に従事。9年前に 本田技研工業本社に移動、今年度、環境安全企画室 室長に就任されました。

本田技研工業株式会社
環境安全企画室
室長 篠原道雄

2008年12月12日

この人に聞きたい:本田技研工業株式会社 環境安全企画室 室長 篠原道雄氏(1)

篠原さんが商社の営業から、技術研究職そして現在の役職に就くまでのキャリアについて、お伺いしました。

工学関係の大学を卒業されたのに、なぜ商社に入社されたのですか?

本田技研工業株式会社 取材写真
本田技研工業株式会社
環境安全企画室
室長 篠原道雄氏

昭和53年当時はオイルショックの影響から、製造メーカーの技術系の求人が本当に少なかった。学内推薦枠もなく、求人環境が非常に悪かったんです。そんな情勢だったから、「技術」ではなく自分の「人間性」を武器に、幅広く色々な会社を受けようと思いました。

就職活動を始めて間もなく、新卒入社することになる輸入商社から、自分の大学では初めて求人が出たんです。

その求人に興味を持って、選考会に行ったところ、非常に会社の雰囲気が明るくて好感を持ちました。内定も出ていない学生に対しても丁寧に対応してくれましたし、「ここで働きたい!」と直感で思いました。

それに対して、技術系の企業は時世も悪かったこともあり、雰囲気が少し暗かったように思います。工作機械系メーカーやタイヤメーカーなど複数社回りましたが、非常に元気がない印象を受けました。

採用熱も低いような印象を受けましたし、横柄な言い方ではありますが、自分のことを採用しようという熱意が感じられなかったんです。

そして内定を頂いた、輸入商社への入社を決意しました。とはいえ、自分が大学で勉強していたことを無駄にするつもりもありませんでした。入社した輸入商社は、光学系の解析機器や自動車用品も取り扱っていたので、自分の知識を活かすことも出来るだろうと思いました。

輸入商社での4年間はいかがでしたか?

自分としては、他者との関係を構築することに苦手意識はありませんでしたし、コミュニケーションを取ることが得意であると自負していました。いわゆる「人間性」には自信を持っていました。

ただ、商業的な才覚がなかったでんですよね。純粋な営業としてキャリアアップしていくという意識は希薄でした。というより難しいと感じていたんです。

会社が収益を上げるということに対するハングリーさがなく、また理解もできなかった。だから周囲からは、「坊ちゃん」なんて言われることが多く、商売意識の低い人間だと思われていたかもしれませんね。

商社での4年間を経て、本田技術研究所の和光に入所したきっかけと動機は?

本田技研工業株式会社 取材写真

「モノづくりの会社」に行きたいと思ったからです。自分は技術の知識があったために、取り扱い商品の性能が良く理解できました。そうすると却って、その商品を販売することに対して積極的になれないケースもありました。

こんなことでは、優秀な商社マンにはなれないと思ったんです。自分自身が主体的に技術屋として「モノづくり」をしたいと感じ始めてました。

また、ちょうどその時期はオイルショックの影響も薄らぎ、製造系メーカーの技術職の中途採用が非常に活発だったんです。採用市況が好転したことも追い風となり、本田技術研究所に入社しました。